◆房州うちわの歴史
大正12年の関東大震災で、日本橋堀江町河岸のうちわ問屋の大半が大火に見舞われました。
震災後、竹の産地に近くて東京への船便があった船形町(現在の館山市船形)に問屋が移住し、房州うちわの生産を始めました。
そのことがきっかけとなり、日本三大うちわと言われる「房州うちわ」の産地となっています。
◆熟練した職人たちの技
房州うちわづくりは、竹の選別から始まり、割竹(さきだけ)、弓削(すげ)、貼りなど、21の工程で仕上げていきます。
すべてが手作業、職人たちの伝統の技が生きています。
◆房州うちわの特徴
良質の竹の産地であった江戸時代を経て、明治17年(1885年)に岩城惣五郎が東京から職工を雇って生産を始め、安房郡の一大物産としたとされています。
竹の丸みそのままを活かした「丸柄」と、48〜64等分に割いた骨を糸で編んで作られる半円で格子模様の美しい「窓」が特徴です。
◆伝統的工芸品としての魅力
現在では、贈答品やインテリアとして年間約30万本「房州うちわ」が生産されています。
平成15年には、千葉県では唯一の経済産業大臣指定伝統的工芸品として認定され、「房州うちわ」は新しい魅力に置き換えられようとしています。
昔ながらの「涼やかな風」を味わえる実用品としてだけではなく、職人の技がキリリと光る伝統工芸品として、ギフトにも喜ばれる商品です。
素材:ゆかた地
サイズ:縦37cm(内柄部14cm)、幅25cm
※測り方によって誤差が生じる場合がございます。
また、ゆかた地を使っているため裁断位置により絵柄が同じものはありません。
そのため全て1点ものとなります。
なお販売価格には箱代400円(税込432円)が含まれています。
[制作者]
うちわの太田屋 太田 美津江(南房総市)